URAJIRI SUMMER CAMPを実施!

平成29年9月16日(土)から17日(土)にかけて,福島県南相馬市小高区浦尻行政区で「URAJIRI SUMMER CAMP」を実施しました。

CAMP企画に至るまで

私達はこれまで,東日本大震災で甚大な被害を受けた,福島県南相馬市小高区浦尻行政区で「浦尻未来検討会」という復興に向けた会議に参加してきました。その中で,空き地・空き家の管理や活用方法の問題が比較的深刻であるという事をうけ,空き家の新たな活用方法の一例として,URAJIRI SUMMER CAMP(以降SUMMER CAMP)を計画・実施しました。

住民や行政に向けたキャンプ提案書

CAMP実施にあたって

住民や高校生に向けたキャンプのチラシ

今回のSUMMER CAMPは私達建研

と小高復興デザインセンター,浦尻住民の皆さん,そして小高区を中心に活動している高校生のグループ(LLO)を対象に行いました。

SUMMER CAMPは,高校生を中心とした,これからの浦尻や小高を担う若者達と,そこに住む人々の交流を目的として計画しました。企画実施に向けた調整では,浦尻の慣習や,行政,小高復興デザインセンターとの間でやり取りが難航し,苦労しました。

行程内容は,大まかに「浦尻をまなぶ」「浦尻を楽しむ」「浦尻でつくる」の3つに分けて制作しました。

浦尻をまなぶ」では,「浦尻あるき」や「沖から浦尻を見てみよう」などが企画されましたが,「沖から浦尻を見てみよう」は荒天のため実施できず,浦尻の漁師が船を持つ「浪江町の請戸漁港見学」に変更を余儀なくされました。それぞれの活動の後に,高校生と大学生が意見を交換し合うWSを開催し,お互いの復興に対する思いなどを熱く語り合いました。

浦尻を楽しむ」では,「BBQ」や「花火大会」「浦尻の郷土料理を食べよう」などを企画し,住民を交えて盛大に開催することができました。

浦尻をつくる」では,前述の「浦尻あるき」などを通して,高校生が浦尻に何が足りないのかを話し合い,そこで出たアイディアをもとに,「光る看板作り」を行いました。時間の都合上「光る看板」は,完成には至りませんでした。

CAMPを終えて

今回のSUMMER CAMPは天候に恵まれないことや,空き家の調査不足等,様々なアクシデントがありました。結果として,復興デザインセンターや浦尻住民の皆さんのお力添えで何とか完遂することができました。また,高校生と大学生が復興に対する意見を交換したWSでは,お互いに刺激し合い,次の活動につながるきっかけを作れたという点で,大変有意義なものになったと感じています。日程が夏季研修直後という事もあり,DRMは,かなりタイトなスケジュールでしたが,無事SUMMER CAMPを終えることができ,今後活動していく上での自信になりました。

キャンプ参加者とお借りした空き家の前で集合写真を撮った

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