・経緯
現在の小高区では,高齢者が圧倒的に多く,若者が少ないことが問題視されています。
そこで,私達は,避難支援が必要な高齢者が多い小高区の,避難計画を見直す必要があると考え,「緊急時における避難経路の明確化」の活動を行い,逃げ地図に落とし込みました。
・活動内容
活動当初,私達の活動資金が不足していたため,「PNT東北学生支援プロジェクト2016」より助成していただきました。活動の助成期間が2016年11月15日から2017年1月31日まででしたが,調査が終わりきらなかったことから,11月から2月までの期間内に計3回の実地調査を行いました。
避難経路の明確化をするための具体的な方法としては,
① 住民に聞き取り調査をするためのアンケート作成
② アンケートに基づく聞き取り調査
③ 小高区の現状を知るためのまち歩き調査
④ ①〜③をまとめるWS
の4過程を通して行いました。
小高区の避難指示解除準備区域が解除されて間もなかったこと,調査の時期が冬季であったため人が外に出歩いていなかったことなどにより,調査が難航しました。しかし,小高区住民の温かい対応により39件のアンケート結果を得ることができました。
実際にできた逃げ地図は現在小高復興デザインセンターに置いてあり,小高区住民がいつでも見ることができます。
・活動を通して
私達はこの活動を通して,震災時,実際に起きていたこと,小高区住民の小高に対する思い,震災から5年経過してようやく復興が始まることの険しさを学びました。私達の「緊急時における避難経路の明確化」という活動が,小高住民の皆様に微力を添えられたらと思います。