〈プロジェクションマッピング地域防災プロジェクト〉
このプロジェクトは郡山市日本大学工学部周辺の災害ポテンシャルを調査・研究するものです。その結果をプロジェクターを用いて模型に映像を映し出すことで,視覚的にわかりやすくまとめ,日本大学工学部周辺の住民の防災意識の啓発を試みました。
まず模型を作るにあたり,実際に現地に足を運び,災害発生時に危険な状態になり得る箇所を探すまち歩きや,建物の高さを調べる階数調査などを行いました。
その活動と並行し,放課後に調査済みの場所から模型を作り始めました。模型のパーツを無くしたり,試作と違い土台と模型の貼り付けがうまくいかなかったり,様々な問題が発生しましたが,開始から半年で完成させました。
北桜祭では4つの映像を映し出しました。1つ目は,航空写真(衛星写真)を映し出し,住宅等の現在の状況を把握することで,その他の図に対し理解を深めやすくしました。2つ目の水域図では,川や池などの水害を引き起こす可能性を表現したもので,災害発生時の危険箇所を認識させます。3つ目の洪水浸水想定区域図では,実際に阿武隈川が氾濫(外水氾濫)した時に影響のある範囲を一目で理解することができます。4つ目のハザードマップでは,災害時に危険な道などを示しており,避難の際に役立ちます。これらに関しては,模型制作の期間が押し,投影するコンテンツ制作の時間が足りなかったため,時間があればもう少しよいものを作成できたと思います。
新しい活動であったため問題は多くありましたが,結果として高い評価をいただくことができました。